2006年07月18日

グライダア

木漏れ陽が風を受けて揺れている
手かざした先の太陽は、柔らかく微笑んでいるかのようだ
期待に胸が、ドンドン膨らんできた

早みゆく足並みに、早くも手の中のグライダアが
グライダアの翼が空気抵抗の中で踊っている
その手応えが あまりにも愉快で
愉快でたまらなくて走り着いた河原

背高い緑が広々となびいている
キラリ、キラリと光放ちながら

さあ、君の出番だ

手放ったグライダアは、それはそれは素晴らしく
素晴らしく素晴らしい滑空を続け、
やがて遥に浮かぶ雲目掛けて滑空し続け始めた

揺れる翼とグライダア・・・

今、君は飛んでいる
消え行くために飛んでいる

翼は飛ぶためにあったのか
翼は消え行くためにあったのか

分からぬままに陽は傾き、土手の風を受けながら
グライダアは翼なのか翼がグライダアなのか
翼のないグライダアは何処に向かうのだろう、と考え続けた

そして気付いた時には夕陽に向かい、
きっと、それはそれは見えぬほど小さいに違いない自分の後姿を想い浮かべながら
何か愉快な気分で空気抵抗の中を進んで行った

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