2004年12月13日

ドライ・フラワー

寒気に耐え切れず、空調の鈍い音を忍んでいる。
乾いた空気が喉から水分を吸い取り、吐き出し口を求めて部屋を漂う。

不自然な風は部屋を駆け巡り、力無きものを揺らめかせ。
いやらしく己が姿を見せずに、揺らめきで自己を顕示する。

括るリボンが風に嬲られている。
ドライ・フラワーは、ただ無機質に風に応えている。

水を必要としなくなった花。
咲いたままの姿を晒す花。

ボヤッと握ることを思えば「クシャリ」と、
あの得たいの知れぬ感触が手に蘇る。

死んだ花。
もう、生きてはいない花。

まっく記 at 23:02 記事全文
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1. ドライ・フラワー  [ くる書店 ]   2004年12月14日 00:23
あの人は土の下に眠っている。 重みを無くして、目を開けている。 唇はいつもなにごとかを囁いている。 手向けてもらった花を大事に抱えて。 窓辺に飾るのは、ドライ・フラワー。 あの人に手向けそこねた花。 色を替える、隙間風をじっくりと浴びて。 一秒ずつ、

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